台風の脅威から植物を守れ
― 上級生が動き、下級生が応えた安中小の一日 ―
台風が近づくある日の朝。
中庭には、環境・園芸委員会とサークル「やってみたい花いっぱい運動」の児童50名が大切に育ててきた人権の花・マリーゴールドが、静かに風を待っていました。
そのそばには、1年生のアサガオ、2年生の真っ赤に実ったトマト。
どれも子どもたちが毎日世話をしてきた、かけがえのない命です。
「台風から守りたい」
子どもたちはそう願い、前日から校舎内に避難させる計画を立て、廊下に新聞紙を敷いて準備しました。


午前中、休校になった! それでも子どもたちは動いた
避難予定日の朝、残念ながら気象警報レベル4が発令され、学校は休校に。
しかし、11時には警報が解除され、午後から登校できることになりました。
登校してきた5・6年生は開口一番、
「避難は予定通りできますか」と聞きに来ました。
自分たちの役割を果たしたい、その思いが表情から伝わってきました。
雨の中、カッパを着て動き出す上級生たち
休み時間になると、計画していた
マリーゴールド班・アサガオ班・トマト班に分かれ、上級生たちはカッパを着て雨の中へ。
マリーゴールド24ポット入りのケースを丁寧に運び、アサガオのつるを傷つけないように抱え、真っ赤に実ったトマトをそっと持ち上げる。
その姿は、まるで「命の避難」を担う小さなレスキュー隊のようでした。


上級生から下級生へ、そして再び上級生へ
― 命のバトンがつながる ―
特に印象的だったのは、トマトの避難です。
雨の中、5・6年生が運んできたトマトを、2年生が「ありがとう」と受け取り、校舎内へ。
さらに、校舎内で待機していた上級生へと手渡し、廊下に整然と並べていきました。
上級生が動き、下級生が応え、また上級生へとつながる。
そこには、安中小学校が大切にしてきた「思いやりの循環」が確かに息づいていました。



自然の脅威に備えるという学び
台風という自然の脅威に向き合いながら、
子どもたちは次のことを自らの行動で示しました。
○自分たちの植物を守る責任
○下級生を思い動く上級生の姿
○その姿を見て「自分にもできることを」と動く下級生
○他者のことを思い、行動につなげる力
この一連の出来事は、単なる植物の避難ではありません。
命を守る行動を自ら考え、仲間と協力して実行する学びそのものでした。
安中小学校は、これからも
自然と向き合い、仲間を思い、行動する子どもたち。
その姿は、学校が大切にしてきた「命をつなぐ教育」の確かな証です。
安中小学校はこれからも、子どもたちの思いやりと行動力が輝く学びを大切にしていきます。
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