中庭に南国の風が吹いた朝

ページID1024685  更新日 令和8年7月8日

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―バナナの花が教えてくれたことー

安中小学校の中庭では、寒さに強い品種のバナナを大切に育てています。

バナナは「木」のように見えますが、実は多年生の草。

柔らかい葉が幾重にも重なって、あの太い茎のように見える部分を形づくっています。

現在育てている株は2代目。子どもたちと一緒に、毎日成長を見守ってきました。


中庭のバナナ

バナナの図


7月のある朝、突然の変化が

前日までまったく気配がなかったのに、この日の朝、バナナのつぼみがニョキッと姿を現しました。

赤紫色の大きな長円錐形――「バナナハート」「バナナの花」と呼ばれる部分です。

子どもたちは「えっ、昨日なかったよね」「なんで急に出てくるの」と驚きながら、つぼみの色や形をじっくり観察していました。植物の成長は、時にドラマのように突然で、そしてとても美しい瞬間があります。


バナナの花が出てきた


世界では「食材」、日本では「謎の存在」

このバナナハート、東南アジアでは炒め物・サラダ・カレー・スープなどに使われる野菜です。

しかし日本ではほとんど知られておらず、調理法も馴染みがありません。

急遽、中休みに校務員が「青空教室(バナナのつぼみ観察会)」を開催しました。

「こんな食べ物があるんだ」「食べられるの?」と、子どもたちの興味は一気に広がりました。

安中小学校では、この「謎めいた食材」。学びはいつも、好奇心から始まります。


バナナハートのアップ

青空教室でバナナハートを観察


バナナはどこから来るのか

世界のバナナ生産地は、赤道をはさんだ南緯30°~北緯30°の「バナナベルト地帯」。

日本で食べられているバナナの約8割はフィリピン産で、エクアドルや台湾からも輸入されています。

世界地図 バナナベルト


中庭のバナナを見ながら、子どもたちは「日本の気候でも育つの?」「このバナナ、どうして寒さに強いの?」と、地理や気候の学びへ自然につながっていきます。


バナナハートが開きだした

バナナハートが開いたアップ


実をつけると、株は役目を終える

バナナは実をつけると、その株は枯れてしまいます。

だからこそ、わき芽を株分けして次の世代へ――まさに「生命のバトンリレー」。

安中小学校のバナナは2代目。

子どもたちは「次の芽も大事にしないとね」と、植物の命のつながりを感じながら育てています。


バナナのわき芽


おいしいバナナになるかな

今回のつぼみは、安中小学校のバナナが「実をつける準備を始めた」という合図。

これからどんな姿に変わっていくのか、子どもたちと一緒に観察を続けていきます。

成長の様子は、またホームページでお知らせします。

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