6月18日 70期生沖縄修学旅行(5月24日~26日)1
平和学習/平和セレモニー
HPでの報告が遅くなってしまいましたが、3年生が5月24日~26日に行いました沖縄修学旅行の様子についてご紹介します。
修学旅行1日目
成法中学校のグラウンドで出発式を行い、伊丹空港から3年生は沖縄へと旅立ちました。
那覇空港に降り立つと、あいにくの大雨でした。
そんな中、平和学習・平和宣言へと向かいました。
クラスごとに分かれて、ヌヌマチ、山城、アンティラ、健児の塔とそれぞれのガマ入壕体験を行いました。
その後、平和祈念公園に向かい、平和祈念資料館を見学後、平和の礎の前で今までの平和学習で考えたこと、感じたこと、想いを込めた「70期生平和セレモニー」を行いました。
こちらに「平和宣言」の内容をご紹介します。
成法中学校七十期生 平和宣言
なぜ戦争はなくならない?
幸せの意味とは何なのだろうか。
今から約七十九年前、この沖縄で、日本で唯一の地上戦が行われた。沖縄は本土の盾とされ、失われるはずのなかった多くの人の命が奪われた。
未来ある子供たちが、何の罪もない多くの人が、希望を捨て、夢を追うことができなかった。
自分の考えや思いさえ言えなかった日々、生きたくても生きられなかった当時の人々、家族や友達とのかけがえのない日々、私たちが当たり前のようにしていることが当たり前ではなかった。
戦争が私たちに与えたものがあったのだろうか。
この戦争で私たちが学んだことは戦争の悲惨さだ。
そんな時代にあってもずっと途切れることのなかった命のバトン。
戦争によってたくさんの人が犠牲になったことを「ただの過去」としてはいけない。
戦争は今も世界のどこかで行われている。この瞬間もどこかで苦しんでいる人がいる。何の罪もない多くの人の命が失われている。
過去の出来事についてもっと関心を持とう。私たちの今は何もなく生まれたのではない。たくさんの犠牲の上に、今の私たちがいて、今日の平和が成り立っている。
そして、次は私たちの番だ。
戦争の悲惨さ、戦争での人々の苦しみを受け継いでいこう。
私たちが今、当たり前のように目にしている「平和」を特別なものとして受け止めよう。
今ある命、日常、自分のしたいことを選べる未来があることに感謝しよう。
戦争を昔のことだと思わず、身近にあるいじめやけんか、差別をなくすことから始めよう。
そして、日々の生活を当たり前だと思わず、何気ない日常を大切に、毎日を全力で楽しんでいこう。
毎日一生懸命働いてくれる家族や、バカみたいなことで笑いあう友達、その他にも私たちを支えてくれる人がたくさんいる。
今を大切に生きることが、過去をいいものにすることであり、よりよい未来につなぐことだ。
私たちが知らなければいけないことはまだまだたくさんある。ウクライナとロシアのこと、イスラエルとパレスチナのこと、その他さまざまな出来事について、興味関心を持って、知っていこう。
それが今の私たちにできること。
そして、私たちが学んだことを、次の世代に伝えていき、「戦争はつらく、悲しいもの」と思ってもらおう。
それこそが、今を生きる私たちの使命だ。
この世界を少しでも平和にしていくために、、、
二〇二四年 五月二十四日
成法中学校七十期生一同
宣言後、70期生全員でゆずの「Hey和」を合唱しました。セレモニーの間は、雨も収まっており、平和への思いを込めた歌声が、平和の広場に響き渡りました。
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