令和5年度 人権教育研修講座 第5講
八尾市では、教職員を対象として、「学校における人権尊重の教育をより一層前進させるため、人権教育推進上の課題や実践事例等について研修を行い、教職員の人権意識の高揚と資質の向上を図る」ことを目的として、年間6回の人権教育研修講座を開いています。
令和5年12月1日(金曜)に、その第5講として、中河内地区人権教育研究協議会および八尾市人権教育研究会と共催で公開授業研究会を実施しました。教材は「八尾市教育センター研究協力員」の研究活動において、八尾市教育委員会事務局人権教育課が担当する「人権教育部」の取り組みの中で作成をすすめている教材を、学校内で練り上げ、工夫をしていただき実施していただきました。この授業プランは、八尾市の子どもたちが自分たちの住むまちにおいて、保障されるべき人権が保障されていない状況を変えるために立ち上がった人々のことを知り、その取り組みの意義を理解し、さらに人権保障の取り組みを進めていくために自分たちは何ができるかを考え、実践していくことをねらいとしています。
公開授業では、「これはおかしい」「何日間も行動したことがすごい」「今も差別はなくなっていない」など、グループで活発に学習する姿がありました。授業のあと、参加した教職員による質疑応答・協議を経て、大阪多様性教育ネットワーク共同代表の土田光子さんよりご助言をいただきました。土田さんからは人権学習の「ホップ」として、個人で考える・正しく知る、「ステップ」として、連帯する・お互いを知り合う、「ジャンプ」として、地域とつながる・行動することが大切であるというお話をいただき、私たちは、共生社会の実現をめざし、子どもたちがその担い手となる実践を積み上げていくことが重要であることを確認しました。
子どもたちの学びの事実をもとに、協議することで、議論が深まり、多くの学びが得られた研修会でした。八尾市では今後も子どもたちの人権感覚や、自他の人権を大切にする実践力を育む教材の作成や実践に取り組んでまいります。
受講者の感想より(一部)
- 「ここ一番で人とつながれるか」という言葉に揺さぶられました。私自身は「一人ひとりを大切に」という思いで保育をすすめています。多様性のある中で、ここ一番につながるためには、人への安心や信頼が根っこにあることが必要だと思います。その根っこをどう育てていくのかを、こども園として考えていきたいと思いました。
- 授業の中で子どもたちは、考えを伝え合ったり説明したりしている姿が印象的でした。自分事としてとらえることができる学習でした。
- 正しい知識を教えること、それを正しく使えるようになること、差別の現実と出会ったときにどうするかを考えられるようになること、それを実現させるためには、じっくり時間をかけて教材や授業の持ち方・進め方を検討し、取り組まなければならないと感じました。
- おかしさに気づき、差別はいけないこと、差別を許さない、はね返していくことの大切さについて思いを持つことで終わらず、その思いや培った力を行動にうつしていかなければならないと感じました。まずは私たちが学び、社会を変えていく力をつけたいし、行動していきたいと思います。
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