令和5年度 教頭人権教育研修
八尾市では初任者、人権担当者、管理職などを対象に複数の人権研修を実施しています。8月21日には、一般社団法人UNIVA理事の野口 晃菜さんを講師にお招きし、「『ともに学び ともに育つ』学校づくりについて」と題して、教頭を対象にした研修を実施しました。
野口さんからは、社会の現状やインクルーシブ教育について、そしてインクルーシブ教育実践のために学校で求められていることなどについて聞かせていただきました。障がいのある人が現在の社会で困難さを感じやすい理由は、「障がいがあるから」ではなく、社会がマジョリティ(多数派)仕様につくられており、マイノリティである障がいのある人たちが想定されていないからであることや、その困難さは環境との相互作用で起きること、学校現場で障がいのある子どもと障がいのない子どもがともに過ごすことがインクルーシブな社会づくりにつながることなどを、実例を交えて伝えていただきました。そして、多様な人と共存していく力を育むために、学校でできることを取り組んでいくことが必要だと教えていただきました。
今後も子どもたちが自他を大切にし、差別のない社会の担い手となっていくことを目標に、八尾市では学校における人権教育をさらに推進していきたいと思います。
受講者の感想より
- インクルーシブ教育について大変考えさせられました。多様な子どもたちが学校で過ごすことによって、自己肯定感を高めることができ、前向きに学習に取り組んでいけるような環境づくりや理念を共有する大切さを感じました。
- 「困難さは環境との相互作用で起きる」自分も含めて多様な人がともに過ごす学校、それぞれが過ごしやすくなるために、授業、行事、接し方、関わり方など、ていねに見直し、改善できることを見つけていきたいと思いました。
- 支援学級や通級指導教室での支援のみならず、通常の学級のあり方について考えを見直す必要があることを痛感しました。マイノリティに対する支援をしっかりと考えた上で、その支援を全体化していくことが、インクルーシブ教育の第一歩だと思いました。
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