令和4年度 人権教育研修講座 第3講
八尾市では、教職員を対象として、学校における人権尊重の教育をより一層前進させるため、人権教育推進上の課題や実践事例等について研修を行い、教職員の人権意識の高揚と資質の向上を図ることを目的として、年間6回の人権教育研修講座を開いています。
令和4年7月27日(水曜)に、その第3講として「各年代のヤングケアラーに学校ができること」と題して、尼崎市・兵庫県立高等学校スクールソーシャルワーカー、兵庫県立高等学校キャンパスカウンセラー、尼崎ティーンズ応援ネットワーク 黒光 さおりさんを講師にお招きして、ご講義いただきました。
黒光さんからは、ヤングケアラー(大人が担うようなケアの責任を引き受け、家事や家族の世話や介護、感情面のサポート等を行っている18歳未満の子どもたち)の現状や、子どもたちの思い、何が子どもたちの支えになるか、どんな取り組みが必要か等についてのお話がありました。そして、教職員は、子どもたちに寄り添い、相談したいときに相談できる存在であること、教室の中や部活動の場、地域活動の場などにおいて、子どもたちの居場所づくりを行うことが大切であること等を学びました。教職員による日々の支えは、ヤングケアラーの子どもたちにとって、大人になっても心の支えとなっているというお話が参加者の心に強く残りました。学校が子どもたち一人ひとりの居場所となり、教職員のかかわりが子どもたちの支えとなるよう、今後も努めてまいります。
受講者の感想より(一部)
- さまざまな事情で欠席しなければならない子どもがいます。今日学んだことを学校の教職員で共有し、この子たちの支援に役立てていきたいです。
- 子どもたちはいろいろな事情を抱えながら登校してきます。そして子どもたちどうしで支え合っている場面がたくさんあります。今日のお話の中で、黒光さんが中学校時代に先生とやりとりをしていたノートのお話を聞き、当時の、その先生とのやりとりが今も心の支えになっているという言葉になんだか泣きそうになりました。自分の言動が子どもたちの心の支えになることを信じて、子どもたちにかかわっていきたいと思います。
- 学校が子どもたちにとって「居場所」と感じられるように、そして、子どもたちにとってたくさんの良い経験ができる場となるようにしていきたいと思います。

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