令和4年度 人権教育研修講座 第2講

ページID1010759  更新日 令和7年1月30日

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八尾市では、人権尊重の教育をより一層前進させるため、人権教育推進上の課題や実践事例等について研修を行い、教職員の人権意識の高揚と資質の向上を図ることを目的に、年6回の人権教育研修講座を行っています。
この研修講座の第2講として、令和4年6月16日(木曜)、講師にNPO法人 青少年自立援助センター定住外国人支援事業部 田中 宝紀さんをお招きして、「外国にルーツのある子どもの現状と課題 支援現場から見えたこと」と題した講義をオンラインにて実施しました。
田中さんは外国から日本に来た子どもたちにとって、日本語がわからないということや、母語の力が伸びないということが、さまざまな影響を子どもたちに及ぼしていて、困難な状況へと結びついていくことを説明してくださり、そのためにも支援が必要であること、そして青少年自立援助センター定住外国人支援事業部で取り組んでいる支援内容や支援体制について、具体的事例を交えながらお話して下さいました。
「誰ひとり取り残さない 無支援をゼロに 」プロジェクトの取り組み内容や、様々な日本語学習支援ツールの紹介は、学校での支援体制や支援内容の充実に向けてたいへん参考になりました。また、外国にルーツのある子どもたちが「心の壁」を感じることがないように、無自覚の差別がないかどうかにも気づいていけるようにすること、多様性を理解し相互に尊重する態度や行動を促す教育実践の必要性、差別をなくすこと、平等の達成などに向けて協力・協働していける「アライ(ally)=味方」が増えていくことの重要性などもお話下さり、学校教育において、共に生きる社会を創っていく力を子どもたちに育てていくための多くのヒントを得ることができました。
本研修での学びを、多文化共生社会の実現に向けた本市の教育実践の充実につなげていきたいと思います。

受講者の感想(一部)

  • 日常生活で、外国にルーツのある子どもたちに対して、丁寧に学習支援を積み重ねていくことが大切であると感じました。
  • 「学習の空白」をつくらないということ、子どもたちが生き生きと活動できる場を増やすということ、子どもたちが自分のことを語りたい・伝えたいという意欲を高めていくことに取り組んでいこうと思います。
  • 「つながり」を意識された取り組みのお話を興味深く聞かせていただきました。格差や差別が解消される社会をつくっていかなければと思いました。
写真:オンラインによる研修の様子
オンラインによる研修の様子

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