vol.9 「住みよいまち」から「住みたいまち」へ~高美小学校区まちづくり協議会の取り組み~
近年、日本各地で自然災害が頻発する中、市内の各地域では、安全・安心のまちづくりを進める取り組みが活発に行われています。
今回は、「安全・安心のまち あたたかい、おもいやりのあるまち たかみ」を将来像に掲げ、
安全・安心のまちづくりに尽力する高美小学校区まちづくり協議会の取り組みをご紹介します。
避難所開設体験を通じて
当地域には、防災士の資格取得者が多く、以前から研修会や、防災資器材の配備が積極的に行われてきましたが、
今年2月、実際に避難所を開設した時の運営について考えようと、1泊2日の避難所開設体験を実施しました。
当日は、参加者全員で簡易トイレの組み立て方や発電機の使い方などの確認を行いました。
また、避難所開設の一連の流れを体験したことで、必要な物品がそろっていないことが分かったほか、
各自の役割分担などについて見直すことができました。
また、校区内で防災に関する先駆的な取り組みをしている町会の担当者を中心に、
避難者が出た時の対応を考えるワークショップも開催。これにより、校区内でノウハウを共有することができました。
さらに、実際の避難所である小学校体育館で一晩を過ごすことで避難者の気持ちを知り、
避難者に対する配慮や留意点などについても考えることができ、防災意識が一層高まりました。
積み重ねていくことが大切
高美小学校区まちづくり協議会会長の金武正継さんは、
「今回の避難所開設体験では、避難所の寒さや寝苦しさをはじめ、やってみないとわからないことが多く、
こういった体験や訓練を積み重ねていくことが大切だと感じた。
『住みよいまちから住みたいまちへ』をめざし、ここで得た知識・経験を今後も地域内で共有・伝承していきたい。
そして、わがまち推進計画が『絵に描いた餅』にならないよう、堅実に取り組んでいきたい」と話していました。あけい
今年度に予定しているわがまち推進計画の改定は、これまでの活動の振り返りと新たな課題の発見の機会です。
より多くの地域住民の声が反映した計画となるよう、市でも積極的に支援していきます。
【PDFデータ】 まちづくりルポ vol.9「住みよいまち」から「住みたいまち」へ~高美小学校区まちづくり協議会の取り組み~