災害を「知る」ことから、備えは始まる

ページID1025630  更新日 令和8年9月28日

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最近の災害とこれからの気象について学ぶ

怪談小説ひとり語り芝居の様子

9月25日、八尾図書館3階の青少年センター集会室で、「最近の災害とこれからの気象―今、地球はどのように変わりつつあるのか?―」が開催されました。

講師を務めたのは、大阪公立大学副学長で、都市科学・防災研究センター長の重松孝昌氏。平日の昼間にもかかわらず会場には多くの参加者が集まり、ノートを取りながら熱心に耳を傾ける姿が見られました。


旧植田家の入口

講演の冒頭、重松氏が示したのは、防災の基本となる「知る・備える・行動する」という考え方です。「何が起こるのかを知らなければ備えることはできず、備えていなければ、いざというときに行動することも難しい」と話し、まずは災害を知ることの大切さを伝えました。

過去に発生した地震や津波、洪水、台風などを数値や資料とともに振り返ると、近年もさまざまな自然災害が発生していることが分かります。台風は年間平均約25個発生し、日本への上陸は平均約3個。過去には年間10個が上陸した年もあったことなど、次々と紹介される数字に、参加者から驚きの声が上がる場面もありました。


語り始める俳優の三上さん

続いて取り上げられたのは、「やお防災マップ」です。川から水があふれる「外水氾濫」と、市街地の排水能力を超えてマンホールなどから水があふれる「内水氾濫」の違いをはじめ、浸水の深さをどのように読み取るのか、自宅が浸水想定区域にある場合にはどの方向へ避難するのかなど、八尾市で災害が起きた場合を想定した具体的な説明が行われました。

印象的だったのは、重松氏が「水害が起こった場合、避難所へ避難しようと思っている人」と問いかけた場面です。会場で手を挙げる人はいませんでした。そこで重松氏は、避難所へ行くことだけが避難ではなく、自宅にとどまる場合も「自宅で避難している」と考えることが大切だと説明。停電すればエアコンが使えない、断水すれば飲料水やトイレにも困るなど、自宅にいる場合にも災害時の生活を具体的に想像して備える必要があると呼びかけました。


耳をふさぐ男の子

後半は、地球温暖化とこれからの気象についての話へ。日本は暖かい空気と冷たい空気がぶつかる地域に位置し、その間を偏西風が吹いています。しかし、地球温暖化によって南北の温度差が小さくなると偏西風が不安定になり、大陸から乾いた空気が流れ込む地域では干ばつが、太平洋から湿った空気が流れ込む地域では大雨が続くなど、正反対な気象につながる可能性があると解説しました。

災害や気候変動という大きなテーマを、身近な例や八尾市の防災マップを使いながら説明した今回の講演。図書館の掲示を見て参加したという、地域の防災活動に携わる男性も、講演中はノートを取りながら熱心に話を聞いていました。

いつ起こるか分からない災害に対して、まず自分の住む場所で何が起こり得るのかを「知る」こと。そして、その先の「備える」「行動する」につなげること。日頃の備えを改めて考えるきっかけとなる講演となりました。


八尾市のハザードマップは、市ホームページからご覧いただけます。


問合わせ先

八尾図書館 電話072-993-3606

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