鳴り響く太鼓、世代を越えてまちを担ぐ力
猛暑の中、夏の風物詩「恩智まつり」が開催

千年以上の歴史をもつ八尾の夏の風物詩「恩智まつり」が、8月1日、恩智神社とその周辺で開催されました。
外気温が39度に達する厳しい暑さの中、正午には約2トンのふとん太鼓と神輿が境内から動き始め、131段の急な石段を下る「宮出」が行われました。

午後3時ごろ、御旅所である天王の森には、子どもから高齢者まで、すでに多くの人が集まっていました。恩智のまちを巡ってきたふとん太鼓が天王の森に入ると、神輿とともに森の中を周回。社の前で一時休憩した後、午後4時から神事が執り行われ、強い日差しの下にも厳かな空気が広がりました。

日が傾いた午後7時ごろには、天王の森の周辺は昼間を大きく上回る人出に。かき氷やホルモン焼き、りんご飴、光るおもちゃなどの屋台が10軒以上並び、浴衣姿の若者や、小さな子どもを連れた家族でにぎわいました。法被姿の青年団員がふとん太鼓や神輿を交代で担ぎ、合間に家族と言葉を交わす姿からは、祭りが世代を越えて地域の暮らしに根づいていることが感じられました。

午後8時、ふとん太鼓と神輿が再び動き始めると、祭りの熱気は最高潮に達します。天王の森から出ようとするふとん太鼓を、神輿が先回りして行く手を阻み、何度も両者のせめぎ合いが繰り広げられました。鳴り響く太鼓の音が次第に速さを増し、ふとん太鼓が出口へ向かって勢いよく駆け出すと、神輿もその前へ走り込みます。迫力ある攻防に、集まった観客からは大きな拍手と歓声が送られました。

担ぎ手たちは汗にまみれ、苦しさをにじませながらも、重いふとん太鼓と神輿を力強く支え続けます。肩には、重さを受け止め続けたこぶが見られる人も。その姿からは、受け継がれてきた祭りを守り、次の世代へつないでいく強い思いが伝わってきました。

恩智では、地域の町会が一基の神輿とふとん太鼓を交代で担ぎ、祭りを支えています。午後10時ごろ、最後の大仕事となる「宮入」で再び石段を上り切ると、地域が一つになった恩智の熱い一日は幕を閉じました。



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