心合寺山古墳VS愛宕塚古墳
学芸員プレゼンバトル
3月15日土曜日、観光・文化財課の学芸員が推しの古墳を現地でプレゼンし、古墳の魅力を最大限に引き出せるプレゼンターはどちらか、参加者の採点で決定する学芸員プレゼンバトルが開催されました。博物館・美術館の館内で収蔵品を取り上げてプレゼンするのではなく、実際に古墳を訪れ、現地で解説をすることが今回のイベントの特徴です。
近鉄服部川駅改札口に参加者14名が集合し、まずは心合寺山古墳へ向かいました。八尾市史跡保存活用ボランティアが通行の安全に配慮しながら案内する中、参加者たちは歴史談義に花を咲かせたり、花き栽培が盛んな大窪・神立地区のところどころを彩る花々を楽しみながら、散策していました。
心合寺山古墳に到着すると、藤井学芸員が解説を行いました。墳丘の麓のさりげない遺構表示から前方部後方部それぞれの上まで古墳の特徴をプレゼンするとともに、整備の工夫や苦労話といった、約20年前の発掘調査から携わった当事者ならではのリアルな話を交えて解説しました。
途中、雨が降り始めましたが、次に向かった愛宕塚古墳の石室には参加者全員が中に入れる広さがあり、特別にライトアップされた石室内で濡れることなく話を聞くことができました。ここでは、河村学芸員が解説を行い、古墳の構造、どのように造られたか、発見された副葬品のことなど、その場を指し示しながら説明しました。また石棺の実物大模型が設置されており、参加者は中に横たわって被葬者の体験を楽しんでいました。
最後に歴史民俗資料館で、2つの古墳から出土した副葬品を見学した後、各学芸員のプレゼンに対する採点が行われました。参加者各自が解説の内容や話し方、古墳愛などの5項目を5段階で評価し、集計の結果、わずか2点差で心合寺山古墳を解説した藤井学芸員が勝利を収めました。ただし、評価は両者とも満点に近く、実際、参加者たちは移動や解説の間に質問をしたりと、古墳散策を存分に楽しんでいました。
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