学校外からの「いじめ」対策支援を検証
子ども福祉の専門家を交え「いじめ防止シンポジウム」開催
10月16日(水曜)生涯学習センターかがやきで、「いじめ防止シンポジウム」が開催されました。このシンポジウムでは、学校だけでは解決が難しいいじめ事象を、行政が「学校外からどのような支援ができるのか」を、いじめ対策に取り組む八尾市・国・自治体・子ども福祉の専門家の事例紹介や意見交換が行われました。
シンポジウムは、市長のあいさつではじまり、八尾市の取り組み紹介のあと、3部に分かれ検証する構成でした。
【市長のあいさつ・八尾市の取り組み報告】
市長のあいさつでは、市長就任からこれまでの取り組みの振り返りと、いじめ防止に取り組む職員の熱意が必要だと述べられ、このシンポジウムで少しでもいじめを考えてもらえたらと激励がありました。その後、八尾市 重村こども総合支援センター長と八尾市 齊藤教育委員会事務局人権教育課長から、市長直轄組織である「いじめからこどもを守る課」の創設からこれまでの取り組みや八尾市のいじめ防止対策の特徴、事例の紹介などがありました。
【第一部(体験談):僕たちのコミュニケーションの取り方】
大阪府住みます芸人のspan!のお二人がご自身の体験談を交えながら、「相手がどう受け止めているかを確かめること」・「相手とコミュニケーションをとること」の大切さを訴えられ、八尾市の取組みを通していじめが減ることを期待されていました。
【第二部(基調講演):子どもが求める社会支援】
浜田弁護士からいじめ防止対策推進法におけるいじめの定義は非常に広く、些細なことでもまずはいじめと捉えて適切な対応をすることで、いじめの認知件数が増えることは当然であり、近年のいじめ増加については、むしろいいことと捉えることができると、いじめの相談事例を交えながら話されていました。学校外からの支援では、福祉部局も含め、広く大人が子どもを支える、支援していく枠組みが今求められていると述べられました。
【第三部(パネルディスカッション):学校外からのいじめ対策支援の必要性と実効性】
こども家庭庁支援局総務課の菊地企画官、子どもの発達科学研究所の和久田所長、NPO法人グリーフサポート・リヴの佐藤代表理事、箕面市総務課いじめ相談・解決室の稲野室長が活動紹介をされたあと、重村センター長と浜田弁護士を加えた6名でパネルディスカッションが行われました。
<活動紹介>
菊地企画官はこども家庭庁の「学校外からのアプローチによるいじめ解消のための仕組みづくりの開発・実証事業」に採択されるなど、八尾市は行政のいじめ支援の取組みの先頭を走っている、と八尾市の取り組みを激励、今後を期待されていました。
和久田所長は、いじめは一つ一つ違うため、体験談での解決ではなく、科学という視点で根拠をもった解決方法を考える必要があると述べられました。
佐藤代表理事は、当事者の行動だけでなく、そのいじめの背景に何があるのかを推測しながら対応する必要性を述べました。
稲野室長は、これまでの箕面市の取り組みを紹介した後、相談があった当日か翌日には児童生徒に直接会って話を聞く仕組みを箕面市の特徴として挙げていました。
<パネルディスカッション>
浜田弁護士がファシリテーターを務め、参加者同士での事例と課題の共有やテーマに沿ってそれぞれの視点で意見交換されていました。
問合せ
こども・いじめ何でも相談課
電話:072-924-3954
ご意見をお聞かせください
このページに関するお問い合わせ
政策企画部 広報課
〒581-0003大阪府八尾市本町1-1-1
電話番号:072-924-3811 ファクス番号:072-924-0135
お問い合わせは専用フォームをご利用ください。