伝統の「流し節」から広がる踊りの輪
常光寺 地蔵盆踊り 今年も開催されました
日本三大地蔵のひとつ「八尾地蔵」として古くから親しまれ、河内音頭発祥の地でもある常光寺(八尾市本町5丁目)で、今年も8月23日・24日の2日間にわたり「地蔵盆踊り」が開催されました。
本堂前の境内には、夕暮れとともに多くの人々が集まり、屋台のにぎわいとともに徐々に熱気が高まっていきました。とくに今年は土曜・日曜の開催となったことで、例年以上に多くの来場者でにぎわい、まち全体がどこか懐かしく、そしてエネルギッシュな空気に包まれていました。
盆踊りは19時から、「流し節正調河内音頭」で幕を開けます。
「流し節」は、河内音頭の原型とされる語り節で、室町時代にまでさかのぼる由緒ある唄。常光寺の再建のため、足利義満公が寄進した木材を旧大和川で運ぶ際に唄われた木遣り音頭が起源とも言われており、約600年にわたって受け継がれてきた、まさに八尾の歴史と文化が息づく音です。
21時を過ぎる頃には、エレキギターなどが加わった現代調の「新河内音頭」へとバトンタッチ。リズムは一気にアップテンポになり、踊りの輪の動きも軽快に。
赤ちゃんを抱っこしながら踊る親子、手をつないでくるくる回るこどもたち、そして手先まで神経を通したようなキレのある動きを見せる“河内音頭の踊り手”たち――。世代を超えて輪が広がる様子は、“音頭がまちをつないでいく”ようでした
「河内ではない遠くから来ました。河内音頭が好きで、毎年ここで踊るのが楽しみなんです」と語ってくれた方の笑顔がとても印象的で、この盆踊りが持つ力の大きさを感じました。
櫓のまわりには、いつの間にか3重にも4重にもなる踊りの輪ができていて、まるで音に導かれるように人が集まってくる――。そんなあたたかく、そして誇らしい八尾の夏の風景が、今年も変わらずそこにありました。
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